中国石油天然ガス集団(CNPC)が20億ドルを投じる中緬石油・天然ガスパイプラインが今年9月に着工されることになった。同パイプラインのミャンマーブロックは中国石油天然ガス集団(CNPC)が建設することになるが、中国国内ブロックをCNPCが建設するのかそれとも中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)が建設するのかは未だ決まっていない。 中緬石油・天然ガスパイプラインは、天然ガスパイプラインと石油パイプラインを並行して建設し、ミャンマーのシットウエーを起点に、ミャンマー第2の都市マンダレーを経由して、中緬国境の瑞麗から中国国内に入る。その後、石油パイプラインは昆明まで敷設する。年間2,000万トン、日量40万バレルの原油を輸送するこが可能であり、中東とアフリカの原油を輸送する。2010年までにミャンマーに30万トンの原油港と60万m3の石油タンクを建設する計画である。 一方、天然ガスパイプラインはミャンマー西部海域の天然ガスを輸送する。瑞麗からは保山、大理、楚雄、昆明、曲靖を経て貴州省に入り、最終的には広西自治区の南寧まで。年間輸送能力120億m3、全長2,806kmに及ぶ。ミャンマー沿岸部では埋蔵量の大きいガス田群が次々と発見されており、中国三大石油会社のCNPC、Sinopec、CNOOCがすべてミャンマーの石油・天然ガス探査開発に参加している。 CNPC筋の情報によると、ミャンマー西部海域の天然ガスは2012年に昆明に供給される見通しであり、昆明での価格は最高でも3.5元/m3以下と予想される。 現在昆明市の家庭用人工ガス価格はわずか1.1元/m3であるが、政府は第2西気東輸パイプラインの価格決定を契機に、2009年中にも天然ガス価格改革案を打ち出す見通しであり、価格差は縮小することになる。中央アジアからの欧州向け天然ガス出荷価格をもとに試算すると、中央アジア天然ガスの中国国境到着価格は2.1〜2.2元/m3、上海での価格は3.2〜3.4元/m3になる見込みである。 現地の報道によると、昆明市の市政公用局の計画では、家庭用、商工業・公共機関用、工業用、ホテル用や天然ガス自動車用が天然ガス供給対象になる。天然ガス送配システムの建設に当たっては、既存の人工ガス送配システムを活用する。市街地区の2012年の天然ガス供給規模は年間5億m3になり、2020年には11.16億m3になる。その頃にはコークス炉ガスが家庭用に供給されることはなくなり、鉄鋼、建材や化学工業向けに転換されるだろう。 (中国証券報 6月16日)
中国石油天然ガス集団(CNPC)が20億ドルを投じる中緬石油・天然ガスパイプラインが今年9月に着工されることになった。同パイプラインのミャンマーブロックは中国石油天然ガス集団(CNPC)が建設することになるが、中国国内ブロックをCNPCが建設するのかそれとも中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)が建設するのかは未だ決まっていない。
中緬石油・天然ガスパイプラインは、天然ガスパイプラインと石油パイプラインを並行して建設し、ミャンマーのシットウエーを起点に、ミャンマー第2の都市マンダレーを経由して、中緬国境の瑞麗から中国国内に入る。その後、石油パイプラインは昆明まで敷設する。年間2,000万トン、日量40万バレルの原油を輸送するこが可能であり、中東とアフリカの原油を輸送する。2010年までにミャンマーに30万トンの原油港と60万m3の石油タンクを建設する計画である。
一方、天然ガスパイプラインはミャンマー西部海域の天然ガスを輸送する。瑞麗からは保山、大理、楚雄、昆明、曲靖を経て貴州省に入り、最終的には広西自治区の南寧まで。年間輸送能力120億m3、全長2,806kmに及ぶ。ミャンマー沿岸部では埋蔵量の大きいガス田群が次々と発見されており、中国三大石油会社のCNPC、Sinopec、CNOOCがすべてミャンマーの石油・天然ガス探査開発に参加している。
CNPC筋の情報によると、ミャンマー西部海域の天然ガスは2012年に昆明に供給される見通しであり、昆明での価格は最高でも3.5元/m3以下と予想される。
現在昆明市の家庭用人工ガス価格はわずか1.1元/m3であるが、政府は第2西気東輸パイプラインの価格決定を契機に、2009年中にも天然ガス価格改革案を打ち出す見通しであり、価格差は縮小することになる。中央アジアからの欧州向け天然ガス出荷価格をもとに試算すると、中央アジア天然ガスの中国国境到着価格は2.1〜2.2元/m3、上海での価格は3.2〜3.4元/m3になる見込みである。
現地の報道によると、昆明市の市政公用局の計画では、家庭用、商工業・公共機関用、工業用、ホテル用や天然ガス自動車用が天然ガス供給対象になる。天然ガス送配システムの建設に当たっては、既存の人工ガス送配システムを活用する。市街地区の2012年の天然ガス供給規模は年間5億m3になり、2020年には11.16億m3になる。その頃にはコークス炉ガスが家庭用に供給されることはなくなり、鉄鋼、建材や化学工業向けに転換されるだろう。
(中国証券報 6月16日)