国務院が先頃公布した「新疆経済社会発展の一層の促進に関する若干意見」は、新疆を2020年には大型石油・天然ガス生産加工基地として完成するとしている。

特に同文書は、エネルギー基地建設を最も優先させ、同時に中央アジアに向けた対外開放、中国の国際エネルギールートの建設を新疆の社会経済発展の重点戦略とするとともに、企業が周辺諸国の石油・天然ガス資源の共同開発に参加できるよう支援するとしている。

共産党新疆自治区党委員会書記・王楽泉は、タリム、ジュンガル並びにハミ・トルファンの3大盆地における資源探鉱を加速し、採掘規模を拡大し、石油・天然ガスの品質を高めるとともに、原料面での優越性を生かして、プラスチック、化学繊維、ゴムや精密化学を展開して、可及的速やかに石油化学産業群を形成しなければならないと述べた。

中国石油天然ガス(CNPC)と中国石油化工(SINOPEC)は新疆における探鉱を強化している。この2年間で両者が新疆に投資した額は合計686億元に上り、うち2006年に石油探鉱に投資した額は300億元余りになる。

新疆の石油・天然ガス埋蔵量は中国の陸上資源総量の約4分の1を占め、昨年、中国第3位に当たる2,400万トン余りの原油を生産した。天然ガス生産量は164億m3、中国第1位である。新疆には克拉瑪依、ウルムチ、タリム、ハミ・トルファンの4大石油化学基地が次第に形成されている。

（中国石化新聞網 10月6日）