中国海洋石油総公司(CNOOC)と福建省は23日、合意文書に調印し、230億元を投じて、寧徳市三都澳溪南半島に総容量500万トンの原油備蓄基地や年産260万トンのLNG受入基地、海西天然ガスパイプライン網等を建設することになった。

　CNOOCと福建省政府は溪南半島に「海西寧徳工業区」を開設するとともに、「中海油海西寧徳工業区開発有限公司」を設立する。この工業区に大型石油化学基地、石油備蓄基地、造船基地、海洋石油開発用装備製造基地や石油・天然ガス高度加工施設、10〜30万トン級の石油・LNG埠頭などを建設するのがCNOOCの計画。

　投資額230億元の出資比率は明らかにされていないが、長期投資事業になり、建設の進捗に合わせて投資を実行することになる。建設スケジュールは不明。

　海西寧徳工業区の開発事業は、中海油海西寧徳工業区開発有限公司が投資、建設、運営に当たる。同公司は、CNOOC、福建省投資開発集団有限責任公司並びに寧徳市の上場公司である閩東電力の共同出資によりすでに発足している。資本金は3億元で、CNOOCが85％を占める。

　（第一財経日報 6月26日）