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【石油・天然ガス】

第4西気東輸パイプライン計画が浮上 タリム〜四川ルートの公算も (09/06/26)
2009/6/26
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)筋は、第4西気東輸パイプライン計画がすでに進められていることを明らかにした。

 同筋によると、第4西気東輸パイプラインのガス源はタリム盆地になる公算である。パイプラインのルートについてはいくつかの案があるが、その1つは、タリム盆地から四川省まで敷設し川気東送パイプラインと中緬天然ガスパイプラインに連系して、最終的に華東、華南地区へ輸送しようというもの。

 第4西気東輸パイプライン計画は、タリム盆地のさらなる開発成果を踏まえたものである。タリム盆地は天然ガス確認原始埋蔵量1兆m3超、中国最大の天然ガス生産エリアであり、西気東輸パイプラインの主力ガス源。同エリアにある中国最大のガスコンデンセート田、迪那ガス田も6月末には操業を開始し、天然ガス年産40億m3が見込まれる。また、克拉蘇ガス田も埋蔵量1兆m3の見通しが出ている。

 中国の建設中及び完成済みのパイプラインには、中央アジア天然ガスパイプライン、中緬石油・天然ガスパイプライン、第1〜第4西気東輸パイプライン、川気東送パイプライン、中露原油パイプライン、「海気登陸(沿海部の輸入LNG)」並びにLNG基幹パイプラインがある。また、沿海天然ガスパイプライン網を構築し、珠江デルタ、長江デルタ、環渤海等の経済発展地区の天然ガスパイプラインを拡張することになる。

 (中国証券報 6月26日)