中国海洋石油(CNOOC)と広東省中山市は先頃、「新エネルギー事業」協定に調印した。CNOOCは今後、中山興中集団と共同出資会社を設けて、自動車用新エネルギーのネットワークを整備する。2015年までに中山市に50軒のガスサービスステーションを建設する計画。

　同事業は、CNOOCの全額出資子会社である中海油気電集団が担当する。気電集団は3,500万元出資して、中山市側と中海石油中山新能源有限公司を設立し、共同で事業経営に当たる。CNOOC側の出資比率は70％。

　CNOOCと中山市は2007年より協議を開始し、今年3月には、中山市の天然ガスサービスステーションの建設と天然ガス自動車の発展を共同推進することで大筋合意に達した。今回調印された「新エネルギー事業」協定は、自動車用新エネルギー事業が実質段階に入ったことを示している。

　CNOOCは早くから中山市と様々な協力を展開してきた。2001年、CNOOCは中山嘉明電力の株式52.7％を買収した。嘉明電力への投資額はすでに40億元に上る。また、CNOOCは中海広東天然気有限責任公司と中海中山天然気有限責任公司を設立しているが、両公司への投資額はすでに10億元を超えている。

　（第一財経日報 6月29日）