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【エネルギー全般・政治経済】

中国国家発展改革委員会、5月の石油・天然ガス産業統計を発表 (09/06/30)
2009/7/1
中国【エネルギー全般・政治経済】

中国国家発展改革委員会は、5月の石油・天然ガス産業統計を発表した。

統計によると、中国の5月の原油生産量は前年同月比1.1%の微減となったが、国内石油製品需要の回復を受けて、原油処理量は10.7%増になり、ガソリン生産量は30.1%増、軽油生産量は9.7%増となった。中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工集団(Sinopec)の石油製品在庫は引き続き低下している。

国際原油価格も大幅に反騰し、5月の平均ブレント価格は1バレル55.9ドルで、前月に比べ4.5ドル、8.7%上昇した。

1〜5月の累計では、中国の原油生産量は前年同期比0.9%減、原油輸入量は2.4%減となり、ガソリン生産量は15%増、軽油生産量は1.5%減となった。

なお、中国石油化学工業協会の最新統計によると、1〜5月の全国の石油・天然ガス産業の固定資産投資は前年同期に比べ2割近くの増加を示している。しかし、中国の石油化学製品の市場価格は全体的に低下傾向が続き、輸出情勢が依然厳しい一方で、低価格製品の輸入攻勢が強まっており、そのため国内生産のさらなる低下がもたらされている。

中国の石油化学産業はこれまで国際石油価格高騰に起因する利益の不均衡が付きまとっていたが、国家発展改革委員会の石油製品価格値上げは、こうした現象を緩和し、石油化学産業の回復にとって有利に働くだろう。

(網易 6月30日)