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【石炭】

ペトロチャイナが炭層ガス開発を強化 今年の投資額は30億元 (09/08/11)
2009/8/11
中国【石炭】

 中国石油天然ガスは目下炭層ガス開発事業を強力に推進しており、今年の同社の同事業への投資額は30億元に達する。中国石油天然ガス集団(CNPC)の幹部が明らかにした。炭層ガス開発は、山西省晋城の沁水盆地や陝西省の韓城市などが中心になる。

 中国石油天然ガスは、1996年に中煤能源集団との50%ずつの共同出資により中聯煤層気有限責任公司を設立したが、昨年、中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)は、中聯煤層気から資本を引き上げて、中石油煤層気有限責任公司を発足させ、炭層ガス事業を独自展開することになった。中聯煤層気の鉱区面積は4万km2であったが、PetroChinaは分離に当たって2.2万km2を分与され、外国との提携事業14件を引き継いだ。

 中国の炭層ガス事業はこれまで停滞が続き、中聯煤層気が過去12年間で投入した資金は3億元程度に過ぎない。しかし、PetroChinaはその投資額総計の10倍に当たる資金を今年1年間で炭層ガス産業に投入することになり、年内にも炭層ガス確認埋蔵量1,000億m3、生産能力15億m3の完成が見込まれる。特に沁水盆地では、PetroChinaは2010年までに30億m3の炭層ガス生産能力を完成するよう計画している。

 中国政府は炭層ガス開発への支援を強化しており、探鉱権、開発権料の減免や、炭層ガス1m3につき0.2元の補助金給付といった措置を取っている。また、天然ガスが国定価格であるのに対し、炭層ガス価格は自由化され、生産者と使用者の協議によって決まる。こうしたところから、炭層ガスの将来の市場は極めて大きいと前出のCNPC幹部は指摘している。

 (東方網 8月11日)