中国の●州煤業集団によるオーストラリアの石炭企業Felix Resources買収案をめぐって基本合意が成立した。買収額は37億オーストラリアドルに上ると見られる。

　Felix Resourcesの昨年の純益は18.8億オーストラリアドルに上り、4倍増になった。Felix Resourcesはサウスウェールズ州とクイーンズランド州で炭鉱を経営し、日本、欧州、韓国に石炭を輸出している。当面は製鋼用原料炭の生産に重点を置いているが、8割の株式を有するMoolarben事業が来年完成すると、同社の総生産量に占める発電用石炭の比率は75％前後になると予想される。

　●州煤業集団とFelix Resourcesの買収交渉は昨年から始まっていたが、国際金融危機のあおりを受けた資産価格の下落のため、今年初めに膠着状態に陥った。しかし、6月になってから、再び交渉が行われた。

　同買収案件は目下オーストラリア外国投資審査委員会の承認待ちである。無事承認されれば、中国最大の海外買収案件の１つになろう。

　（国際煤炭網 8月12日）

　●…ナベブタの下に「ハ」と「允」