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【石油・天然ガス】

海外LNGをめぐる中国海洋石油とペトロチャイナの角逐が激化 (09/08/20)
2009/8/21
中国【石油・天然ガス】

 海外LNGをめぐって中国海洋石油(CNOOC)と中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)の角逐が激化している。

 18日、PetroChinaはエクソンモービルとの間で500億オーストラリアドル(412億米ドル)に上るゴーゴンプロジェクトからのLNG売買契約にこぎつけたと発表した。

 ゴーゴンプロジェクトについては、中国海洋石油(CNOOC)が2003年にシェブロンとの間で300億オーストラリアドルのLNG購入を取り決めるとともに、同プロジェクトの12.5%の株式を買収した。しかし、その後は、東京ガス、中部電力、大阪ガスなど日本勢に押され、CNOOCはシェブロンとの間で新たな契約を取り付けることが出来ず、2006年9月には、シェブロンとのゴーゴン天然ガス交渉を終了すると発表した。

 PetroChinaは天然ガス生産では中国最大のシェアを占めるが、国内天然ガス市場の急成長に伴い、近年海外LNGの大量輸入に着手している。一方、CNOOCは中国国内の天然ガス上流開発ではPetroChinaに及ばないが、早くから海外からのLNG輸入の拡大を進めており、LNG輸入量ではPetroChinaを上回っている。

 中国における天然ガス普及は必然の流れであり、中国石油化工(Sinopec)も含め中国国有石油3大手はいずれも天然ガスとガスパイプラインを拡大している。CNOOCとPetroChinaの競争は今後ますます熾烈になるだろう。

 (北京商報 8月20日)