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【エネルギー全般・政治経済】

CNPC、年内に66基の石油製品タンクを竣工 (09/08/28)
2009/8/31
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)は、目下石油製品備蓄タンクの建設を急いでおり、年内に66基の石油製品タンクを完成させる予定である。

 珠海、寧波、大連新港、大廠等では重点タンクが着工済みである。蘭州・鄭州・長沙石油製品パイプライン沿線では13基の石油タンクが竣工し、いつでも稼動を開始することが可能。安徽省蕪湖、江西省九江等における12基の新規建設や四川省双流、新疆自治区アクスなどの45基の拡張工事も順調に進んでいる。山東省済南や福建省アモイ、四川省雅安など10基の石油タンクはすでに稼動を開始した。華北公司は今年合計5基の石油タンク完成と5基の新規着工を目標としている。重慶市では中心地区の大型タンク2基の拡張工事が開始され、容量を22万m3から30m3に拡大することになる。

 中国が石油タンク拡充が進めているのは、備蓄を増やすことによって、石油製品市場において供給が需要を上回っている現状に対応するのが目的。これは、単なる企業活動に止まらず、国の戦略的要請でもある。これより先、国家能源局は国家原油備蓄タンク第1期4ヵ所及び第2期8ヵ所の原油備蓄タンク群の計画を進めているが、現行の備蓄能力はわずか30日分程度であり、IEA規定の90日の基準にははるかに遠い。

 CNPCの幹部によると、石油製品備蓄タンクを増やすことによって、石油需給状況に応じて在庫を調整し、資源の確保と価格の安定を図ることが可能になる。また、CNPCと中国石油化工集団(Sinopec)の2大国有石油企業による備蓄タンク建設は、国家級石油備蓄、企業石油備蓄のいずれであれ、国の戦略配置に従ったものでもあり、間もなく完成するタンクはすべて300万m3に上る超大型石油タンクになる。300万m3のタンクは原油180万トンを貯蔵することが可能であり、年間回転率を4回とすれば、1年間で720万トンの原油を備蓄することが出来る。

 (東方早報 8月28日)