国家発展改革委員会は8月31日、2007年版に代えて新たに2009年版の「製品・技術輸入推奨目録」を公布した。同目録は、輸入推奨によって産業の発展と経済構造調整を進めるのが目的。目録の対象品目は、商務部の「輸入金利補助資金管理弁法」に基づき、輸入額の金利に対する助成措置が適用される。

　2009年版と2007年版に大きな違いはないが、60万kW以上の超臨界及び超々臨界火力発電ユニット関連技術は目録からはずされた。これは、火力発電の建設ペースを緩めるという中国の政策が背景にある。

　また、新エネルギー産業についても、風力発電設備の過剰問題や系統連系問題が顕著になっている中で、2MW以上の風力発電設備製造関連も2009年版の推奨目録から消えた。単結晶シリコン並びに多結晶シリコン技術の輸入については、2007年の「6インチ以上」から2009年版では「8インチ以上」に変更された。

　その他、混流式水力発電ユニット、揚水式水力発電ユニット、コンバインドサイクルユニットや変電設備、クリーン・エネルギー発電ユニット（原子力発電・ソーラー・潮汐発電）などの関連技術については、2009年版の推奨目録にも引き続き入っており、従来通りの助成措置が適用される。

　（21世紀経済報道 9月1日）