中国神華の発表によると、中国の国家石炭戦略備蓄計画がスタートした。国は必要に応じて、中国神華の在庫を運用する権限を有する。目下、備蓄基地の立地選定作業が進められているが、規模は3,000万トンに上る計画。

　石炭戦略備蓄が構想されたのは、昨年初頭の大雪災害によって発電用石炭の生産の輸送に障害が生じ、多くの省で電力供給に問題が発生したことがきっかけ。

　石炭市場の専門家である李朝林氏によると、石炭年間需要量よりもはるかに少ない2,000〜3,000万トン程度の石炭を供給することによって国内石炭市場の需給関係に影響を及ぼし、市場を安定させることが可能。

　（京華時報 9月2日）