新華社系の「中国油気新聞」のデータによると、中国の7月末の原油在庫は前月比2.7％増の3,870万トンに達した。この数字には国家備蓄と商業在庫が含まれている。3,870万トンは中国の70日分の輸入量に相当するが、原油消費量の40日分でしかない。

　中国政府はこれまで石油製品の値上げを先送りにしてきたが、「中国油気新聞」の掲げたデータは、それが石油需要の不足によるものであったことを改めて裏付けた形になる。今年7月の中国の原油輸入量は1,963万トン、前年同期比42％に上り、単月では過去最高を記録、一方、7月末の原油在庫は前年同月比では19％の増加になった。また、7月末における中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工集団(Sinopec)の軽油在庫合計は14.7％増えて589万トンに達し、ガソリン在庫は348万トン、6月末に比べ7.2％増えた。

　なお、中国石化協会が8月19日に発表したデータによると、中国の7月の原油精製量は前年同期比8.3％増、石油製品生産量は13.8％増で、いずれも過去最高を記録した。

　（東方早報 9月3日）