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中国
【エネルギー全般・政治経済】

西側メディアがミャンマー人亡命組織と連携して中緬パイプライン妨害を企図…環球時報 (09/09/09)
2009/9/10
中国【エネルギー全般・政治経済】

 工費数十億ドルに上る中緬石油・天然ガスパイプラインは今月着工されるが、ここに到って西側メディアはミャンマー人亡命組織と連携して、中国に圧力を加え始めた。

 在バングラデシュ、インド、タイの亡命ミャンマー人による「Shwe天然ガス運動」は7日、「パイプラインはミャンマーの多くの村落を通過し、強制移転や環境破壊、人権侵害を引き起こす」と表明した。

 「ボイス・オブ・アメリカ」やロイターなど多くの西側メディアはこの亡命組織の宣伝に手を貸している。ロイターは、「ミャンマー人民は深刻なエネルギー不足に直面しているが、このような大規模なエネルギー輸出は社会の動揺を激化させるだけだ」という亡命組織の発言を報道し、さらに、「外国投資家と軍事政権のビジネスは金融と安全リスクの高まりにさらされる」という同組織の警告も報道した。

 中国にとって中緬パイプラインは、中国が過度に依存しているマラッカ海峡の隘路から脱却し、アフリカから中国への行程を1,000マイル余り短縮することを可能にする。しかし、エネルギー供給の多寡よりも重要なことは、中緬パイプラインが重要な戦略意義を有し、中国にとって大きな心理的な保障になることである(清華大学経済外交研究センター・何茂春教授)。

 ミャンマー報道を専門とするインドのウェブサイトMIZZIMAは、次のように指摘している。中国は地政的に海上封鎖のリスクが高い。東の日本、南の台湾、北の韓国はいずれも米国の盟友である。中国の安全保障の専門家は、国境を跨ぐ陸上パイプラインの敷設を一貫して主張してきた。パイプラインは中緬関係において何よりも重要であり、中国はミャンマーを核の傘の下に置く可能性もある。

 (環球時報 9月9日)