9月8日、中国石油天然ガス集団(CNPC)と国家開発銀行が長期戦略提携協議に調印し、国内外の融資業務をめぐって全面的に協力を展開することになった。CNPCにとっては急増する海外での事業資金を調達することが目的であり、今後5年間、開発銀はCNPCに300億ドル相当を限度に低金利で供与する。

　CNPCの蒋潔敏総経理(社長)は調印式において次のように述べた。両者の長期戦略提携は、国際金融危機に対応して成長、民生、安定を確保する上で重要な意義を有している。国家開発銀行は中国のインフラ、基礎産業、基幹産業分野における金融支援と「走出去」戦略の先駆者である。この数年、開発銀は国のエネルギーセキュリティの見地から、中露原油貿易、ベネズエラとの石油協力、中央アジア天然ガスパイプライン、ペトロカザフスタン買収などCNPCの重要事業に資金を提供し、CNPCの中央政府の「走出去」戦略貫徹や海外事業の発展を大いに支えてきた。今回の提携によって、両者は、重要プロジェクトの評価及び資金供与、低金利融資、CNPCの海外事業に対する資金支援、国の優遇措置の獲得などの面で高次元の協力を展開することになる。CNPCの国際化戦略の加速、国家のエネルギーセキュリティ、開発銀の国際金融業務における競争力、影響力、発言権のさらなる向上など、意義は極めて大きい。

　また、国家開発銀行の陳元党書記兼董事長(会長)は、人民元、外貨及び中間業務の分野において両者の全面的に協力を強化し、CNPCの国際競争力向上や中国のエネルギーセキュリティ維持、経済発展に対して貢献したいとの希望を表明した。

　（中国石油報 9月9日）