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中国
【石油・天然ガス】

シノペック、川気東送パイプラインの出荷価格を決定 西気東輸の倍以上 (09/09/16)
2009/9/16
中国【石油・天然ガス】

 中国石油化工(Sinopec)が川気東送パイプラインの出荷価格を1.408元/m3に決定していたことが分かった。これは、西気東輸パイプライン平均出荷価格0.693元/m3の2倍以上であり、専門家は、この価格が中国の天然ガス価格改革の行方を占うものであるとしている。

 当然ながら、パイプラインの輸送費も加算すると、川気ガスの末端需要家向け価格は高いものになる。上海の場合、出荷価格を1.408元/m3として計算すると、上海のシティゲート価格は2.248元/m3になる。しかし、上海の家庭用天然ガス小売価格はわずか2.5元/m3、シティゲート価格は1.32元/m3に過ぎない。

 天然ガス問題に詳しい中国石油大学工商管理学院の劉毅軍教授によると、現在の末端ガス価格の方が低すぎるのであり、川気ガス出荷価格は今後の天然ガス値上げの流れを体現していると指摘する。また、他のアナリストによると、川気ガス価格は上流企業の生産と販売コストの増加を反映したものであり、また、中国の新たな天然ガス価格制度の早期制定を促すものになる。

 とはいえ、川気ガスの下流市場開拓は圧力に直面している。川気東送パイプラインは本来今年9月に一部開通を実現し、年末には全線開通する計画であるが、下流の都市ガス企業との売買契約は未だに締結されていない。1.408元/m3という価格では江蘇、浙江、上海地区の都市ガス企業は受け入れ難い。

 (上海証券報 9月16日)