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【石油・天然ガス】

中国石油企業は海外企業との提携によって海外進出リスクを低減せよ (09/10/12)
2009/10/13
中国【石油・天然ガス】

 中国の石油企業の海外進出が注目を集める中、中国石油天然ガス集団(CNPC)高級工程師の邱中建氏は、中国の石油企業は海外企業との提携方式を取ることによって、自らの弱点を補い、海外進出のリスクを低減することが出来ると表明した。

 邱中建氏は、最近のCNPCの海外進出が大きな成果を上げている理由について、国有の総合石油企業としての優越性、優秀な組織・人材、相対的に低廉な人件費、技術の蓄積等を挙げつつも、中国石油企業の海外進出には、現地の政治、文化を十分理解していないこと、国際石油メジャーに比べ資金力や企業規模が小さいこと、国際化に通じた人材に乏しいことなど、一定の不利な要因があると指摘した。邱中建氏によると、近年、CNPC、中国石油化工集団(Sinopec)、中国海洋石油総公司(CNOOC)のいずれも、海外の石油企業との技術提携や海外石油・天然ガス資源の共同探査開発を通じて、また場合によっては株式買収など資産面での高次元の提携を通して大きな利益を得ている。

 また、Sinopecの高級副総裁であり中国工程院院士の曹湘洪氏もまた、海外でのリスクを低減する上で、提携パートナーを求めることは有効な方法であり、経験豊かな国際メジャーと提携することによって、政治、技術、経済面のリスクを相対的に小さくすることが出来るとした。

 (中国産経新聞報 10月12日)