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【石油・天然ガス】

小型製油所の淘汰で中国の来年の重油需要の伸びは鈍化…IEAの予測 (09/10/12)
2009/10/13
中国【石油・天然ガス】

 国際エネルギー機関(IEA)は中国の2010年の重油需要の伸び率について、2009年の6.8%に比べ大幅に低い2.5%になるとの予想を明らかにした。

 IEAの予測では、中国の今年の重油需要は65万b/d、来年は66万b/dに落ち着くとしているが、この数字は2004年の88万b/dの水準に比べるとはるかに低い。

 IEAが中国の重油需要の伸び率低下を予想した理由には、中国政府による製油産業再編の動きがある。中国政府が今年5月に公表した石化産業調整計画によると、年間精製能力100万トン未満の製油プラントは2011年までに淘汰されることになり、このため重油を原料に製油を行っている小型製油所の重油需要に影響が及ぶとの見方である。淘汰される製油能力は合計5,000〜6,000万トンに達する見通し。

 また、IEAは、中国のガソリン及び軽油需要について、アスファルトや潤滑油等の製品が8月の石油製品需要の堅調な伸びを押し上げたものの、中国からのデータが不連続であり、ガソリンと軽油需要の見通しは依然不透明であるとしている。

 (中国石化新聞網 10月12日)