10月13日、中国の温家宝首相とロシアのプーチン首相の立会いの下に、中国石油天然ガス集団(CNPC)の蒋潔敏総経理(社長)は、ロシアのGazpromのミレル総裁との間で「2009年6月24日調印『天然ガス分野の協力に関する了解覚書』実施のためのロードマップ」及び「ロシアから中国への天然ガス輸出に関する枠組み協議書」に調印し、また、Rosneftのボグダンチコフ総裁との間で、「上下流事業における協力推進に関する了解覚書」に調印した。

　天然ガス協議では、西ルートと東ルートの2つの計画案が確定した。年間供給量は約700億m3、うち西ルート経由が300億m3、東ルート経由が380億m3になる。今後のスケジュールについて、セーチン副首相は、来年初頭から天然ガス価格について交渉を開始し、6月には契約に調印、2014〜2015年に中国への天然ガス供給を開始するとの見通しを示した。

　原油貿易については、中露双方は中露原油パイプラインを2010年末までに完成させて2011年からの原油供給開始を確保するとともに、鉄道経由の原油貿易を拡大することでも合意した。

　（中国石油報・中財網 10月14日）