ロシアのインタファクス通信11月3日付の報道によると、メドベージェフ副社長を長とするロシア天然ガス会社Gazpromの代表団は2日、ロシアの対中天然ガス輸出問題をめぐって中国石油天然ガス集団(CNPC)との商業交渉を開始した。双方は価格決定方法、天然ガス供給量、供給ルートや期間等について仔細に討議するとともに、ロシア極東における天然ガス化学コンビナートの共同建設についても専門家チームを設けて協議することで合意した。

　先月、中露両国はロシアの対中天然ガス輸出の基本条件に関する一連の協議書に調印していた。東ルートから300億m3、西ルートから380億m3を同時に中国へ供給する計画であるが、西ルートの方が早期実現できる。協議の中で、石油指数にリンクする天然ガス価格公式も提議された。ロシア側の官僚によると、2010年6月に天然ガス供給契約に調印する公算であり、実際の天然ガス供給は2014〜2015年になると予想される。

　（商務部ウェブサイト 11月6日）