中国国家発展改革委員会は、11月10日よりジェット燃料油の値上げを決定するとともに、今年1月より停止されていた国内航空路線の燃油サーチャージの徴収を再開することにした。

　今回の値上げにより、ジェット燃料油の出荷価格はトン当たり300〜350元上昇するが、値上げ幅は予想を下回っており、各航空公司の燃油コストは増える。そのため、燃油サーチャージの徴収が再開されることになったが、発展改革委員会筋によると、市場価格の基本的安定を図る見地から、燃油サーチャージは厳しく抑制される模様。

　燃油サーチャージは両刃の剣であり、航空公司の運営コストを補填する反面、乗客数の低下を招く恐れもある。需要が回復していない状況では、航空公司は、鉄道やバスと競争しつつ、乗客数を維持するためチケット代の調整を迫られ、苦しい経営を強いられる。

　（東方網 11月11日）