今年第1〜第3四半期の中国の貿易総額は15,708.3億ドル、前年同期比（以下同じ）23.5%増となったが、伸び幅は1〜8月に比べ0.5ポイント下がった。うち、輸出が8,782.4億ドル、27.1%増、伸び幅は1〜8月に比べ0.6ポイント下がった。輸入が6,925.9億ドル、19.1%増、伸び幅は1〜8月に比べ0.5ポイント下がった。第1〜第3四半期の累計貿易黒字は1,856.5億ドル、1〜8月の貿易黒字の伸び幅に比べ2.1ポイント鈍化した。

9月期の中国の月間貿易規模は初めて2,000億ドルを突破して2,010.5億ドルに達し、19.8%増となった。月間の輸出額と輸入額も過去最高を記録した。輸出は1,124.8億ドル、22.8%増、輸入は885.7億ドル、16.1%増であった。9月期の貿易黒字は239.1億ドル、伸び幅は1〜8月に比べ15.1ポイント低下した。貿易分野におけるマクロ政策が具体的な成果を上げている。

一般貿易、加工貿易とも輸出入額の伸びは鈍化傾向を示している。第1〜第3四半期の一般貿易輸出入額は7,039.1億ドル、28.7%増。うち輸出が3,944.6億ドル、32%増となったが、伸び幅は1〜8月に比べ1ポイント下がった。輸入は3,094.5億ドル、24.6%増、伸び幅は1〜8月に比べ0.6ポイント下がった。同時期の加工貿易輸出入額は7,061.5億ドル、18.5%増。うち輸出が4,400.1億ドル、21.5%増、伸び幅は1〜8月に比べ0.1ポイント下がり、輸入は2661.4億ドル、13.9%増、伸び幅は1〜8月に比べ0.1ポイント上昇した。

6大貿易パートナーとの輸出入額はいずれも1,000億ドルを上回った。第1〜第3四半期も引き続きEUが中国最大の貿易パートナーとなり、貿易総額は2,561.3億ドル、27.8%増となった。米国は中国にとって第2の貿易パートナーであり、貿易総額は2,213.6億ドル、15.6%増となった。第3の貿易パートナーである日本との貿易総額は1,719.4億ドル、14%増。その他、第1〜第3四半期に1,000億ドルを超えた貿易パートナーにはアセアン、香港及び韓国があり、貿易額はそれぞれ1,465.3億ドル、1,414.5億ドル、1,158.4億ドルに上り、伸び幅は26%、21.2%、18.6%となった。

広東、江蘇、上海等の輸出入も拡大し、第1〜第3四半期における広東、江蘇、上海の対外貿易はいずれも概ね20%以上の伸びとなった。広東省の輸出入額は4,563.4億ドル、21.4%増となり、同時期の全国輸出入総額の29.1%を占めた。江蘇省の輸出入額は2,531.8億ドル、24%増、全国輸出入額の16.1%を占め、上海は2,054.7億ドル、24%増、全国輸出入総額の13.1%を占めた。広東、江蘇、上海の輸出入額は合計9,149.9億ドルに上り、同時期の全国輸出入総額の58.3%を占めた。

輸出商品別では、機械電気製品が主要な地位を占め、紡績、衣料品及び家具の輸出が急速に伸びている。第1〜第3四半期の機械電気製品輸出額は4,972.3億ドル、28%増に上り、同時期の輸出総額の56.6%を占めた。ハイテク製品の輸出は2,442.8億ドル、24.8%増。伸び幅は1〜8月の水準を維持した。衣料品及び服飾品の輸出は855.7億ドル、23%増。紡績・糸、毛織物及び製品の輸出は10.9億ドル、14.2%増となった。

輸入商品別では、第1〜第3四半期における初級製品の輸入は1,733.8億ドル、22.4%増、同時期の全国輸入総額の25%を占めた。工業製品の輸入は5,192.1億ドル、18.1%増、全国輸入総額の75%となった。うち機械電気製品が3,605.1億ドル、16.1%増。機械電気製品のうち自動車の輸入は22.1万台に上り、35.4%の増加となった。