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【エネルギー全般・政治経済】

中国 11月の工業生産が19.2%のプラスに 伸び率が上昇 (09/12/11)
2009/12/11
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国国家統計局は12月11日、11月期の主要経済統計を発表した。

【工業生産】

 11月も引く続き工業生産の伸び率は上昇した。

 中国の11月期における一定規模以上の工業付加価値生産額は前年同月比19.2%増になり、伸び率は前年同月を13.8ポイント、前月を3.1ポイント上回った。1〜11月期の前年同月比の伸び率は10.3%で、前年同期を3.4ポイント下回ったが、1〜10月期に比べると0.9ポイント上昇した。

 初歩的な試算では、11月期の一定規模以上の工業付加価値生産額は前月比で1.46%のプラスになった。

 企業類型別では、11月期の国有及び国有持ち株企業の工業生産の伸び率は19.0%、集体企業は17.4%、株式制企業は22.7%、外商及び香港・マカオ・台湾投資企業は14.1%。重工業の工業生産の伸び率は22.2%、軽工業は12.6%。

 11月期における業種別の工業生産の伸び率は、紡績業11.2%、化学原料及び化学製品製造30.7%、非金属鉱物製品20.0%、汎用設備製造17.6%、交通運輸設備製造31.3%、電気機械及び器材製造16.8%、通信設備・コンピューター及その他の電子設備製造14.4%、電力・熱力生産供給15.6%、鉄鋼及び圧延加工27.1%。

 11月期の主な製品の生産量と伸び率は、原炭2.9億トン、26.3%、原油1,567万トン、−1.1%、発電量3,234億kWh、26.9%、粗鋼4,726万トン、37.4%、セメント1.5億トン、18.0%、自動車144万台、100.8%、うち乗用車77.6万台、87.4%。

【都市固定資産投資】

 都市固定資産投資は相変わらず急速な伸びを示している。

 1〜11月期の都市固定資産投資は16兆8,634億元、前年同月比32.1%増になった。伸び率は前年同期より5.3ポイント上昇したが、1〜10月期に比べると1.0ポイント下がった。うち国有及び国有持ち株投資は7兆3,535億元、37.8%増、不動産開発投資は3兆1,271億元、17.8%増。

 1〜11月期の国内企業の投資は15兆5,132億元、前年同月比35.6%増、香港・マカオ・台湾企業の投資は5,696億元、1.5%増、外国企業の投資は6,865億元、0.1%減。

 産業別では、1〜11月期の第一次産業投資の伸び率は51.5%に上り、第二次産業は26.1%、第三次産業は36.6%であった。

 業種別では、1〜11月期の石炭採掘及び選炭業の投資は2,614億元、前年同月比33.6%増、電力・熱力生産供給業の投資は9,442億元、20.2%増、石油・天然ガス採掘業の投資は2,075億元、6.5%減、鉄道運輸業の投資は4,646億元、80.7%増。

 【小売】

 社会消費品小売総額は11月も引き続き着実かつ比較的急速な伸びを示した。

 11月期の社会消費品小売総額は1兆1,339億元、前年同月比15.8%増となったが、伸び率は前年同月に比べ5.0ポイント、前月に比べ0.4ポイント下がった。

 1〜11月期の社会消費品小売総額は11兆2,733億元、前年同月比15.3%増になったが、伸び率は前年同期より6.6ポイント下がった、1〜11月期とは横ばいであった。

 11月期の都市部の消費品小売額は7,606億元、16.5%増、県及び県以下の消費品小売額は3,733億元、14.4%増となった。

 11月期の主な商品別小売額の伸び率は、食糧・食用油類14.5%、食肉・卵類6.8%、衣類25.8%、日用品16.5%、家電AV器材24.9%、自動車61.5%、石油及び石油製品16.4%、建築及び内装材43.3%。

【CPI】

 住民消費価格(CPI)は前月比での上昇に転じた。

 11月期の住民消費価格は前年同月に比べ0.6%上昇した(前年同月は2.4%の上昇)。
 
 都市部の住民消費価格は前年同月に比べ0.4%上昇し、農村部は0.9%上昇した。

 品目別の上昇率は、食品3.2%、非食品0.7%。消費品価格は0.9%上昇したが、サービス価格は0.4%下がった。

 前月比で見ると、11月期の住民消費価格は0.3%上昇した。うち都市部は0.3%、農村部は0.4%の上昇になった。品目別価格の前月比での上昇率は、食品0.5%、非食品0.2%、消費品0.5%。サービス価格は0.3%下がった。

 1〜11月期の住民消費価格は前年同期比0.9%下落したが(前年同期は6.3%の上昇)、1〜10月期に比べると下落幅は0.2ポイント縮小した。

【PPI】

 工業品出荷価格の前年同月比での下落幅は11月も引き続き縮小傾向を示した。

 11月期の工業品出荷価格(PPI)は前年同月比2.1%下落したが(前年同月は2.0%の上昇)、下落幅は前月に比べ3.7ポイント縮小した。

 11月期の生産資材出荷価格は前年同月比2.7%下落した。うち採掘工業は4.1%、原料工業は1.7%、加工工業は2.9%下落した。生活資材出荷価格は前年同月比0.2%下落した。うち食品類は0.6%、衣類は1.1%上昇し、一般日用品価格は1.1%、耐久消費財は1.6%下落した。

 前月比では、11月期の工業品出荷価格は0.6%上昇した。

 1〜11月期の工業品出荷価格は前年同月比で6.0%下がったが(前年同期は7.6%の上昇)、下落幅は1〜10月に比べ0.4ポイント縮小した。

 (国家統計局ウェブサイト 12月11日)