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【新エネルギー】

NDRC:新エネルギー開発は「民と穀物を争わず」が原則 (07/10/16)
2007/11/22
中国【新エネルギー】

国家発展改革委員会(NDRC)副主任・陳徳銘は15日、中国の新エネルギー開発は「民と穀物を争わず、穀物と土地を争わない」ことを原則にすると明言した。中国のバイオ燃料の原料は今後、甘コーリャン、タイワンアブラギリ、ブンカンカ(文冠果)など非穀物系が主流になるだろう。これらの作物は塩分濃度の高い土地やアルカリ性の土地、荒地でも生長可能であり、耕地を占用することがない。

 世界的にはトウモロコシを原料としてバイオ燃料を生産することが一般的であるが、トウモロコシの大量消費に加え、大豆等の油料作物の栽培も減少して、トウモロコシ価格の急騰を招いている。陳徳銘は、中国はこのようなバイオ燃料生産方法は取らないとしている。

 中国で穀物を利用してバイオエタノールを生産しているのは河南天冠集団など4工場だけであり、年産量は102万トンになる。これら102万トンの多くは古くなった穀物を原料としている。うち80万トン余りはトウモロコシが原料であり、残りの20万トンはその他の穀物やイモ類を原料としている。

 実際、NDRCと財政部は2006年12月に通達を出し、中国は非穀物系原料によるバイオエタノール燃料の開発を堅持すると表明している。

 (環球能源網 10月16日)