昨年、中国の原油対外依存度は50％を超え、石炭は純輸入となった。天然ガスの大規模な輸入も行われている。中国のエネルギーセキュリティに潜在的なリスクが生じているのかどうか関心を集める中、張国宝国家能源局長はこの点について、「中国のエネルギー対外依存度は一般に想像されているほど高くはない」と指摘した。

　張国宝局長によると、確かに原油の対外依存度は上昇しているが、エネルギーの80％余りは自給である。エネルギーに関する国際協力もますます幅広くなり、昨年着工された中露原油パイプラインは今年10月から中国への原油輸送を開始する。中露天然ガス協力についても、供給の原則と価格で基本的に合意が成った。また、ロシアから輸入する電力は、昨年の8億kWhから今年は10億kWhに増える。広東では引き続き、海外からのLNG輸入計画が進められる。

　張国宝局長は現在の石油戦略備蓄の状況にも言及し、第2期石油備蓄基地のうち新疆と蘭州のプロジェクトがすでに着工され、その他のプロジェクトも今年次々と着工されると述べた。また、張局長は、国際原油市況を見ながら、引き続き石油備蓄を増やしていくと述べた。

　（新華社 3月3日）