中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)は4月12日、中石油江蘇液化天然気有限公司の55％の持ち株の譲渡を公告したが、関係筋は、この持ち株が中国石油天然ガス集団(CNPC)外の企業に譲渡されることはあり得ないと表明した。

　崑崙能源はPetroChinaが経営権を有する子会社であり、したがって、江蘇液化天然気有限公司の譲渡後も依然PetroChinaが同公司を支配することになる。

　また、PetroChinaの上層部は、大連のLNGターミナルも崑崙能源に組み込む見通し。大連LNGは総投資額90億元超、第1期は年間300万トン、第2期は600万トンの規模になる。大連LNGは主にオーストラリアやカタールのLNGを輸入し、遼寧省等にガスを供給する。

　なお、崑崙能源は天然ガス事業の他に、海外7カ国において11件の石油探査開発事業を展開している。同公司の昨年の純益は原油価格下落の影響で12.04億香港ドルに止まり、前年比64.4％の減益になった。

　（中国証券報 4月14日）