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【石油・天然ガス】

ペトロチャイナ 今年の基礎戦略投資は3,000億元 (10/04/14)
2010/4/15
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)の昨年の純益は1,000億元を超えたが、同社はこの利益を投資家への配当と基礎戦略投資に当てる。

 PetroChinaの2009年の純益は1,034億元。原油価格が前年比38.4%下落する中で、9.7%の減益に止まった。

 PetroChinaによると、国際金融危機の衝撃と需要の軟調による影響で、2009年の中国の石油生産と経営は重大な試練を経た。PetroChinaは投資事業の高度化と管理の強化を進め、投資コストを10%以上圧縮して、投資の収益性を高めた。また、低コスト戦略を進め、コスト管理を強化し、石油・天然ガスの操業コスト5%、経営管理コスト10%の削減目標を達成した。

 PetroChinaの今年の基礎戦略投資は3,000億元近くになり、主に石油・天然ガスの探査開発、天然ガスの輸入及び海外石油・天然ガスのM&Aなどに当てられる。

 PetroChinaは、将来の持続可能な発展を図るため、ここ数年、資源・市場・国際化の3大戦略に実施している。2009年は特に海外事業の発展、石油・天然ガスパイプライン等の重点事業を強化し、再投資比率は98.3%に達した。

 しかし、PetroChinaの1,000億元の純益だけでは、国内外における事業発展に要する資金を賄えない。財務総監の周明春によると、PetroChinaは2009年に3回にわたって中期社債(MTN)を発行して450億元調達するとともに、2回の短期社債発行により600億元の資金を得て、生産経営、海外事業、重点事業などに要する資金を賄った。

 2010年もPetroChinaは既定の戦略に基づき、国際石油メジャーに向けて急速な発展を遂げるが、外部からの融資も受けながら、長期的な発展と戦略配置に要する巨額の資金を調達することになるだろう。

 (中国石油報 4月14日)