ブラジル国営石油公社Petroleo Brasileiro SA(Petrobras)は15日、中国石油化工集団(Sinopec)と、石油売買も含む包括戦略パートナー協定に調印したと発表した。

　今回の協定調印は中国の胡錦濤主席とブラジルのルラ大統領の首脳会談の一環である。

　Petrobrasの発表によると、この協定には、石油の探査及び生産、下流産業、石油化学及びサービス、売買などの内容が盛り込まれている。

　探査生産分野の協力については、Sinopecは、Petrobrasが100％の権益を有するブラジル西北海域のBM-PAMA-3及びBM-PAMA-8の2鉱区を開発することになる。

　下流の生産及び石油化学分野については、両社はPetrobrasの保有するRio de Janeiro事業について協力を進める意向。両社の協力には新たな石油売買契約も含まれる。

　なお、両社は2009年に契約に調印し、PetrobrasからSinopecへ向う10年間原油を輸出することになった（初年の輸出量は15万b/d、、2年目以降は20万b/d）。この協定には中国国家開発銀行も参加し、2009年5月、Petrobrasに対して100億ドルを融資した。

　（財経網 4月16日）