中国とベネズエラは17日、カラカスでJunin-4石油協力事業や長期融資などに関して4件の合意文書に調印した。

　これらの合意文書には、張国宝国家能源局長とベネズエラ石油相ラミレスが調印した「Junin-4事業に関する政府間協定」、蒋潔敏中国石油天然ガス集団(CNPC)の総経理(社長)兼中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)董事長(会長)並びに陳元国家開発銀行頭取が、ベネズエラ社会発展銀行、ベネズエラ国営石油公社(PDVSA)、ベネズエラ財務省、ベネズエラエネルギー鉱産省の４者と調印した「中国・ベネズエラ長期融資協力枠組協定」、PetroChinaの薄啓亮副総経理(副社長)とPDVSAのEulogio Del Pino副社長が調印したJunin-4事業に関する了解覚書がある。

　Junin-4事業はオリノコ地区にあり、鉱区の面積は325km2、可採埋蔵量87億バレル、年産2,000万トンの生産能力を構築することが可能。中国とベネズエラは合弁会社を設け、Junin-4事業を実施する。25年間の契約期間内に約29億バレルの超重質油を生産することになる。

　また、長期融資については、中国側が10年期限の大型融資をベネズエラに提供する。PDVSAはPetroChinaと石油売買契約に調印し、これをもって融資の担保とする。

　なお、外電によると、中国はベネズエラに対し高速道路建設等のために200億ドルを提供するとのこと。

　（網易財経 4月19日）