第1四半期における中国のエネルギー分野の固定資産投資は前年同期比19.6％増加した。伸び率は前年同期に比べ14.5ポイントした。

　特に石炭採掘選炭業の第1四半期の投資は339億元、前年同期比29.9％増になった。電力・熱力生産供給業の投資は1,412億元、前年同期比4.6％増、石油・天然ガス採掘業の投資は313億元、1.7％増。

　第1四半期の原炭生産量は7億5,143万トン、前年同期比28.1％増、原油生産量は4,819万トン、4.6％増、発電量は9,489億kWh、20.8％増。

　中商流通生産力促進センターの石炭アナリストである李廷氏によると、エネルギー産業の中で石炭産業の投資の伸び率が群を抜いていることは、中国のエネルギー構造に関係している。中国の石炭資源は相対的に豊かであるが、石油と天然ガスは不足している。経済の急成長により持続的に拡大するエネルギー需要を賄うため、当面は石炭産業の投資を拡大することが必然の成り行きになり、石炭産業の投資の伸び率が石油と天然ガス投資の伸びを上回ることになったのである。もう1つの理由として、産業の収益状況と関係している。国家統計局が発表した第1四半期における各産業統計を見ると、石炭産業の収益状況は電力事業よりはるかに良好である。石炭価格の高止まりが産業の高収益をもたらし、高収益が投資の急増をもたらしたのである。

　（中国能源報 4月23日）