中国石油天然ガス(CNPC)は今年第1四半期の海外原油生産計画を達成し、生産量は前年同期比12.6％の増加になった。また、海外天然ガス生産は年度計画の26.2％を達成し、生産量は前年同期比66.8％増となった。

　第1四半期においてCNPCの海外石油・天然ガス生産は安定し、石油・天然ガスの探査で進展をとげ、重点事業の建設は順調に進められている。新事業の開発の見通しも良好であり、年度計画達成の基盤は固められている。

　チャド事業では1,000トンの油井であるCN-1井の掘削に成功し、ニジェール事業ではSS-1とDE-1の試験生産は高い成果を上げている。アム河の天然ガスリスク探査区のA-21井でも打開を遂げた。

　既存の海外石油・天然ガス生産事業25件のうち、インドネシアやオマーンなど13件の事業が第1四半期の原油生産目標を上回る成果を上げた。中央アジア天然ガスパイプライン、中露原油パイプライン、アム河第2天然ガス処理施設、イラクAhdab油田生産能力プロジェクトなど、重要プロジェクトも順調に進展している。

　新事業についても、2月22日、シェルとの間でシリアのユーフラテス事業の株式買収で合意し、シリアにおける石油・天然ガス事業をさらに拡大することになった。3月19日には、シェルと共同でのオーストラリアのアローエナジー株買収の調印にこぎつけ、海外の炭層ガス資源分野参入の目途が立った。CNPCの新エネルギー戦略や中国のエネルギー構造の転換などの面で意義は大きい。また、国際石油メジャーとの戦略提携においても改めて実質的な進展を遂げたことになる。

　（中国石油報 4月26日）