米中両国は、エネルギーデータの開示における協力を強化して、市場の透明度を高め、石油価格の変動を抑制する。また、シェールガス分野でも協力を展開する。

　外電によると、米国国務省は、米中両国はG20サミットで打ち出された市場の透明度と安定性の向上についての公約を改めて確認したと表明した。この公約は、石油の生産、消費、製油や在庫のデータを定期的に（毎月が望ましい）、正確かつ直ちに公開するというものである。しかし、中国政府は、透明度を高めることによって投機活動を誘発することを懸念して、原油と石油製品の在庫データを公表する意思は未だない。

　米国国務省によると、両国はワーキングチームを設けて、米国エネルギー情報局と中国国家能源局の協力のため、情報の共有、エネルギーの生産と最終消費データの収集、エネルギー情報の分析や公開などの面で段取りを行う。

　また、米中は両国の企業が第三国において石油・天然ガス資源の共同開発を行うことを推奨する。両国は米国側の有する非在来型天然ガス分野のノウハウを活用して、シェールガスの資源評価や探査開発技術分野で協力を展開する。

　（世華財訊 5月27日）