長らく注目されていた中緬石油・天然ガスパイプラインが正式に着工される。ミャンマーを訪問した中国の温家宝首相は3日、首都ネピドーにおいて、ミャンマーのティン・セィン首相とともに、関連文書の調印式に出席した。

　中緬石油・天然ガスパイプライン計画は2004年に浮上していた。ミャンマー西部の港湾都市シットウェイを起点に、中国の雲南省昆明まで全長2,380キロ。石油パイプラインの年間輸送能力は2,000万トンに上る。

　ミャンマー商務省の統計によると、同国の天然ガス確認埋蔵量は2兆5,400億m3、世界第10位、原油確認埋蔵量は32億バレル。近年の原油年産量は4,000万バレル余り、天然ガスは80億m3余りに上り、天然ガス50億m3が輸出されている。これまでの主な輸出先はタイとインド。

　（国際在線 6月3日）