中国華能集団公司の華能新疆准東能源開発有限公司が発足した。
　
　華能准東石炭・石炭化学プロジェクトは第1期の投資額260億元。准東大井炭鉱の石炭に依拠して、年産40億Nm3規模のSNG(代替天然ガス)プラントを建設する。さらに、第2期には120億元を投じて、年産20億Nm3のプラントを建設する。第1期は2010年に着工し、2013年完成予定。第2期は2012年に着工し、2016年に完成する。SNGは現地の生産用、民生用に止まらず、西気東輸パイプラインによって天然ガス需要の旺盛な中国東部及び南部地区に輸送することも出来る。また、SNGによる電力事業を展開し、新疆の電力需要を賄うのみならず、新疆からの送電を支える重要な電源にもなる。

　第1期が完成すると、年間売上高70億元超が見込まれ、1,000人以上の雇用が生まれる。現地の経済発展にとって大きな政治的、経済的戦略意義を備え、准東の豊かな石炭資源の利用効率を高めて、資源的優勢を経済的優勢に変えるとともに、中国国内の天然ガス需給ギャップを緩和する。

　華能集団は6月7日、新疆自治区政府とエネルギー戦略協力協定に調印した。今後10年、華能は准東とトルファン・ハミの2大エネルギー基地を基盤として、コージェネレーション、水力発電やその他のクリーン・エネルギーの開発を進め、1,000億元超を投じることになる。

　（中国広播網 6月9日）