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アジア
【電力】

100年に一度の干ばつでベトナムの水力発電に危機 (10/06/21)
2010/6/21
アジア【電力】

 ベトナムの電力の3分の1は水力発電であるが、現在、数十年来最も深刻な水源不足により、電力供給は大きな影響を受けている。

 ベトナム北部の平和水力発電所は中国を源流とする沱江の水に頼っているが、干ばつによって沱江の水位は大幅に低下した。

 ベトナムの報道によると、今回の干ばつは100年来最も深刻であり、首都ハノイの気温は摂氏40度に迫る。

 平和水力発電所によると、近年の干ばつが以前より深刻化しているのは、中国領内の上流の水位が上昇していないからである。

 一方、外国企業もベトナムの電力不足とインフラ問題を注視しており、電力消費量は経済成長率を大幅に上回る年間15%のペースで増加していると指摘する。

 平和発電所はベトナム最大の発電所であり、1994年に運転を開始した。同発電所はベトナム北部の40%、全国の15%の電力を賄っているが、ベトナムの需要に追いついていない。

 ベトナムは4,000MW×4基の原子力発電所の建設を計画しており、2020年には少なくとも1基の稼動を目指している。

 (聯合早報 6月21日)