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【石油・天然ガス】

中国初の塩鉱による天然ガス貯蔵庫が着工 (10/07/19)
2010/7/20
中国【石油・天然ガス】

 中国初の塩鉱による天然ガス備蓄庫の建設が江蘇省北部の金壇ガス備蓄庫で進められ、一部稼動を開始している。建設は10〜15年にわたって続けられ、最終的に備蓄規模は20億m3前後に達し、西気東輸パイプラインの重要な備蓄源になる。

 また、江蘇省北部にある劉庄ガス備蓄庫や如東のLNGターミナルも着工されている。さらに、第2西気東輸パイプライン操業後のガス備蓄需要に対応するため、河南省平頂山、湖北省応城でもガス備蓄庫が建設される。将来、5大ガス備蓄施設が西気東輸パイプラインのガス安全供給を保障し、ピーク調整の機能を発揮するとともに、ガス価格の安定化を図る。

 西気東輸パイプライン関係の専門家によると、地下ガス備蓄庫の建設は石油備蓄庫に比べはるかに困難。地下ガス備蓄庫に適するのは主に塩鉱、石油鉱床、ガス鉱床であるが、中でも塩鉱はガスの出し入れで優れている。但し、塩鉱備蓄庫は地質条件が比較的厳しく、立地は容易でない。建設の難度も高い。計画によると、塩鉱によるガス備蓄庫は中国の大型ガス備蓄庫の主流になるだろう。

 (新華網 7月19日)