今年上半期、中国の天然ガス生産量が急速に伸びる一方、消費も顕著な増加傾向を示している。

　上半期の中国の天然ガス生産量は459.3億m3、前年同期比10.8％増になった。中国石油天然ガス(PetroChina)の生産量は安定的に増加し、中国石油化工(Sinopec)の生産量は普光ガス田の操業により前年同期比40％増加した。また、中国海洋石油(CNOOC)の生産量も、新規の海上ガス田の操業によって30％以上増加した。

　中央アジア天然ガスの輸入開始やLNG輸入の増加に伴って、天然ガス輸入量も大幅に増加した。1〜6月の中央アジア天然ガスの輸入量は17億m3、LNG輸入量は408万トンに上り、総輸入量は前年同期の2.6倍になった。

　消費の増加傾向も顕著であり、上半期の天然ガス消費は前年同期比22.1％増えた。

　昨年冬から今年春にかけて天然ガスに逼迫が生じたが、国内天然ガス生産量や中央アジア天然ガスとLNGの輸入量の増加に伴い、そうした逼迫状況は緩和される。しかし、天然ガス需要の急増、輸送のネック、備蓄規模の不足、ピーク調整能力の製薬などの問題は未解決であり、国際市場価格に基づいて輸入する中央アジア天然ガスの深刻な赤字は企業の前向きな資源輸入拡大に悪影響をもたらしている。冬季のピーク時間帯における一部地区の天然ガス供給確保には一定の圧力が存在している。

　（国家発展改革委員会ウェブサイト 7月28日）