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中国
【石油・天然ガス】

中国の輸入天然ガスに対する依存度が今後大幅に低下 (10/07/28)
2010/7/30
中国【石油・天然ガス】

 エネルギーコンサルティング会社のWood Mackenzieによると、中国は国内の巨大な天然ガス埋蔵量の開発に取り組み、天然ガス輸入の必要性は今後大幅に下がる。

 Wood Mackenzieは、2020年以降における中国の新規のLNG需要量は今後10年間の半分に減り、また、中国は2020年以降、パイプラインによる天然ガス輸入を増やす必要がなくなるとの結論を出し、「2020年以降、国内の大量の非在来型ガスが市場に供給され、中国の新規需要のほとんどを賄うに違いない」としている。

 予想によると、2030年には石炭系ガス、炭層ガス、シェールガスの1日当たりの供給量は120億ft3を上回り、2020年以降、中国の輸入LNGの新規需要は年間800万トンに縮小する。

 米国がシェールガス開発によって天然ガス輸入の門戸を閉ざし、欧州の天然ガス使用量も低迷する中で、中国は天然ガスの最重要な市場になっているが、BG、ロイヤルダッチシェル、エクソンモービルなどLNG事業の拡大を希望する石油メジャーは、中国のシェールガスの開発によって困難に陥るだろう。

 (南方都市報 7月28日)