ロシアエネルギー省が8月31日に明らかにしたところによると、中国はロシアの炭鉱開発に60億ドルの融資を提供し、一方、ロシアは中国に石炭を供給することになった。

　60億ドルの資金は炭鉱開発以外にも、道路、鉄道、橋、港湾等のインフラ建設や、中国からの石炭採掘設備、石炭加工精錬設備、残渣回収処理設備等の導入に当てられる。

　ロシアエネルギー省によると、両国は、8月30日にブラゴヴェシチェンスクで開かれた中露エネルギー協力分科会定例会議で合意を見た。同会議は張国宝能源局長とロシアのシマトコエネルギー相が開催したものであり、両国の政府関係者やエネルギー大手企業の代表が出席した。

　同会議において、向こう5年間、ロシアから中国へ少なくとも年間1,500万トンの石炭を供給し、それ以降は少なくとも2,000万トンの石炭を供給することが決定された。

　また、中露両国は、アムール州の炭鉱開発についても合意し、中露合弁企業によるアムール州の炭鉱開発を支援するとともに、所要のエネルギー・交通インフラ開発を決定した。なお、シマトコは「中国神華集団が同炭鉱開発計画案を策定しており、同計画にはインフラ開発計画も盛り込まれている。アムール州にとって極めて重要だ」と述べた。

　（環球時報 9月1日）