今後5年間、新エネルギー自動車は中国の自動車産業発展の核になる。中国の新エネルギー自動車の試験的普及や新エネルギー自動車の個人購入に対する補助金などの政策を受けて、国内外の自動車企業は続々と参入を図っており、新エネルギー自動車の産業化が加速されている。

　深センで開催された第25回世界電気自動車大会持続可能発展フォーラムにおいて、政治協商会議委員、国家自動車安全省エネ重点実験室主任を務める欧陽明高教授は講演を行い、生産量世界一を誇る中国の今年の生産台数は1,700万台に達すると表明した。一方、中国の石油消費は1990年以降、10年毎に倍増し、特に2000年以降現在に到るまで中国の自動車用燃料の消費は毎年12％のペースで増加したが、このことは中国の自動車産業にとって最も深刻なチャレンジになっている。そのため、自動車産業第12次５ヵ年規画は、2015年には「環境保護・低炭素」型新エネルギー自動車の年間販売台数を100万台とし、2020年には在来型燃料自動車の20％を新エネルギー自動車に代えることを打ち出している。

　欧陽明高教授によると、こうした目標を実現するため、政府はすでに電気自動車、天然ガス自動車並びにハイブリッド車を対象に多くのプロジェクトを推進しており、これら3種類の新エネルギー自動車の普及が加速されている。欧陽明高教授は、これら一連の政策が実行に移されれば、新エネルギーの発展速度は予測をはるかに上回るとの見通しを示した。

　（深セン商報 11月8日）