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再生可能エネルギー第12次5ヵ年規画では10大プロジェクト実施
2010/11/9
中国【新エネルギー】

 国家能源局に対する中国証券報の独自取材によると、中国の再生可能エネルギー第12次5ヵ年規画草案はすでに完成しており、科学技術部、海洋局等の部門とも意見交換を行った。但し、全面的な意見徴収は未だ行っていない。再生可能エネルギー第12次5ヵ年規画は「10大再生可能エネルギー重点プロジェクト」を打ち出す予定であり、第12次5ヵ年規画期の再生可能エネルギー産業の発展は、この10大プロジェクトをめぐって展開されることになる。

 10大再生可能エネルギー重点プロジェクトには、重要水力発電基地プロジェクト、1,000万kW級風力発電プロジェクト、再生可能エネルギーモデル都市等が含まれる。その中で、重要水力発電基地プロジェクトでは、金沙江、怒江流域の水力発電開発を推進する。1,000万kW級風力発電プロジェクトについては、先に7大プロジェクトが計画されているが、その中の5つのプロジェクトを第12次5ヵ年規画期に完成させる。再生可能エネルギーモデル都市については、第12次5ヵ年規画期において、再生可能エネルギーの開発と省エネ・環境保護の2つの側面で二重の標準に基づき審査を進める。

 国家能源局に近い関係筋によると、再生可能エネルギー第12次5ヵ年規画は、主な再生可能エネルギー産業の第12次5ヵ年規画末時点における発展目標を確定しており、例えば、太陽光発電の設備容量の目標は5GW、風力発電設備の目標は9,000万kWになる。但し、前出の関係筋は、第12次5ヵ年規画末時点で太陽光発電と風力発電産業は、実際には所期の目標を上回って発展している公算が極めて大きい。

 また、再生可能エネルギー第12次5ヵ年規画の基本的な構想については、水力発電の再生可能エネルギーとしての主動的な役割を発揮させること、風力発電を再生可能エネルギーの新たな重要力量とすること、太陽エネルギーを今後の発展のポテンシャルの最も大きい再生可能エネルギー産業として位置づけること、バイオマスエネルギーの多元的な発展を推進することが、挙げられる。

 能源局関係者によると、第12次5ヵ年規画期は、再生可能エネルギーに対する支援策についても、10大再生可能エネルギー重点プロジェクトを実施するだけでなく、引き続き再生可能エネルギー割当制を推進するともに、企業の業績評価システムにも盛り込む。また、系統連系の実施に力を入れ、電力系統付帯施設の建設プロセスを加速して、再生可能エネルギー産業の急速な発展が電力系統に対して求める要件に対応する。中国の再生可能エネルギー第12次5ヵ年規画は、電力グリッド第12次5ヵ年規画とも歩調を取り、大型風力発電基地など再生可能エネルギー電力の系統連系に伴うボトルネックの解決に重点を置く。

 (中国証券報 11月8日)