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【エネルギー全般・政治経済】

中露副首相のエネルギー交渉 多分野のエネルギー協力強化で合意 (10/11/23)
2010/11/24
中国【エネルギー全般・政治経済】

 11月22日、中国の王岐山副首相とロシアのセーチン副首相はペテルスブルグで中露エネルギー交渉を行い、両国のエネルギー協力の強化について意見交換した。

 王岐山副首相は、中露エネルギー交渉の仕組みが確立されてから2年余り、両国のエネルギー協力は全方位的、広範囲、深層レベルの方向へと発展し、豊かな成果を上げたと指摘した。2011年1月1日より、中露原油パイプラインは正式稼動し、中露天津合弁製油所プロジェクトも順調に進展している。田湾原子力発電所3、4号機についてもビジネス交渉が終了した。中国が今年ロシアから輸入する石炭は1,200万トンを超える見込み。国境を跨ぐ送電事業も広がり、天然ガスをめぐる協力も着実に進んでいる。両国のエネルギー協力のレベル向上は中露エネルギー交渉の仕組みによるものである。

 王岐山副首相は、中露経済協力を推進する上でエネルギー協力の戦略的意義は重要であるとし、石油、天然ガス、原子力、石炭や新エネルギー等の協力を着実に推進して、中露間の戦略的パートナーシップを前進させたいと述べた。

 セーチンもまた、両国の戦略的協力パートナーシップ推進におけるエネルギー協力の意義に言及し、ロシアは両国のエネルギー協力の現状に満足しているとした。特に中露原油パイプラインは両国友好の象徴的な事業であり、ロシアはパイプラインの安全と順調な運営を確保することに全力を挙げるとした。また、天然ガス、原子力発電事業での協力を推進し、石炭と電力の貿易規模を拡大し、エネルギーの効率化や新エネルギー、エネルギー設備の製造といった分野でも協力を展開して、両国のエネルギー協力の質とレベルを高めるとした。

 会談終了後、王岐山とセーチンは、エネルギー分野の協力に関する合意文書の調印式に出席した。

 (新華社 11月23日)