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中国
【エネルギー全般・政治経済】

ノルウェー国営石油が中国でシェールガス共同開発 (10/11/05)
2010/11/8
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国の人権活動家劉暁波氏にノーベル平和賞を授与したことでノルウェーと中国の政府間関係が緊張している中、ノルウェー国営石油Statoilは中国とシェールガス開発契約を結んだ。

 中国は、西側のエネルギーメジャーが中国のシェールガス開発に参入することを求めている。中国石油化工(Sinopec)はBPやシェブロンと交渉を進め、また、中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)はロイヤル・ダッチ・シェルと契約に調印し、西南地区で開発を進める。

 ノルウェーStatoilは、米国東北部において大型Marcellus Shale鉱床の開発経験を有している。また、同社はカナダのTalisman Energyと共同でテキサス州のEagle Fordシェール事業の一部権益を13億ドルで買収、非在来型天然ガスの投資を拡大した。Statoilは、南アフリカのシェールガス開発のチャンスも模索しており、日増しに枯渇する北海の鉱床に対する依存を引き下げようとしている。

 Statoil のCEO、Helge Lund氏は、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与による外交問題発生にも関わらず、Statoilの中国進出には影響が出ていないとしている。しかし、Statoilはノルウェー政府が3分の2の株式を有する同国最大の企業であり、中国が報復措置を取る場合、Stasoilが主要ターゲットになる可能性は十分ある。

 Helge Lund氏は、ノーベル平和賞問題についてはコメントを避け、同社が「中国において中国の企業と協力を継続している」と強調した。

 (中国能源網 11月5日)