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【石油・天然ガス】

ロスネフチとCNPCがオホーツク海マガダン大陸棚の共同開発へ (10/11/25)
2010/11/29
中国【石油・天然ガス】

 11月25日付「コメルサント」紙の報道によると、ロシア石油会社Rosneftと中国石油天然ガス集団(CNPC)は、マガダン州オホーツク大陸棚事業と東シベリアの中小油田の共同開発を行うことになった。油田の具体名は公表されていない。

 ロシアのエネルギー担当副首相でありRosneftの会長でもあるセーチンは、RosneftはCNPCとのオホーツク大陸棚事業の共同開発について検討中であることを明らかにした。また、両社は東シベリアの一部中小油田の共同買収についても商議しているとのこと。両社は合弁会社「東方能源公司(ヴォストーク・エナジー)」を通してこれらの活動を行うことを決定している。Rosneftは同合弁会社の株式の51%を有し、CNPCは49%を有している。

 Rosneftは2008年に大陸棚開発許可を天然資源省に申請した。同大陸棚にはナビリ、カシャワロフ、リシャンスキー及びマガダン1号、2号、3号鉱区があるが、Rosneftは間もなくマガダン鉱区の開発許可を得る公算である。ロシア連邦鉱産開発庁によると、ロシア政府は公開入札をせずにRosneftに開発許可を与える予定。

 RosneftとCNPCは11月22日に協力拡大について覚書に調印している。ヴォストーク・エナジーは2006年に設立され、同年及び2007年にイルクーツク州の2油田を買収したが、Rosneft関係筋によると、ヴォストーク・エナジーは同油田の地質探査を停止している。現在の課税制度ではこの2油田を開発しても赤字になるからである。

 また、RosneftとCNPCは、ロシア沿海地方において製油所を共同建設する。同事業のFSは年末までに完成する予定である。

 ロシアのコンサルティング会社Troika Dialogの専門家であるネスジェロフ氏によると、大陸棚開発には非常に長い時間がかかる。海上開発事業には大量の資金と長い時間を要するからである、しかし、「中国企業はESPO(東シベリア−太平洋)パイプラインへの石油供給源を確実にしたい意向であり、彼等はそのために複雑な事業に対する準備を整えている」とネスジェロフ氏は言う。

 (俄新網 RUSNEWS.China 11月25日)