張国宝国家能源局長は、全国エネルギー工作会議において、第12次５ヵ年規画の1年目に当たる今年のエネルギー対策は22の任務遂行に重点を置くとして、次のように表明した。

　2011年は第12次５ヵ年規画の各種エネルギー計画を策定、実施し、大型石炭基地建設に取り組み、引き続き石炭企業の再編を進め、炭鉱の安全性の改善と炭鉱ガス管理を適切に行う。

　国内の石油・天然ガス探査開発を強化する。企業が探査開発投資を増やすよう推奨する。2011年の国内石油生産量を2億トン前後で安定させる。天然ガス生産量は1,000億m3超とする、同時に天然ガスピーク調整能力の整備を加速させ、国家石油戦略備蓄基地第2期の建設を全面的に推進する。

　電力グリッドの建設については、500kVと750kVの基幹送電網の完備を引き続き進め、北京、天津等で電力グリッドのスマート化を展開する。上海、深セン等で電気自動車用充電施設を建設する。

　火力発電の高度化を進める、2011年には、コージェネレーションやガス発電所も含め、8,000万kWの火力発電所に新規着工する。西部石炭電力基地の秩序ある建設を進める。東部沿海地区では石炭火力発電所の新規建設や拡張を厳格に規制する。「上大圧小」（大型火力発電の新規建設を小型火力発電の閉鎖とリンクさせること）を引き続き展開する。

　新エネルギーについては、原子力発電所の建設を積極的に推進し、水力発電開発を加速させ、太陽エネルギーの開発と利用を前向きに進める。通年の水力発電新規着工規模を2,000万kW以上とする。電力系統に連系する風力発電機の規模を5,500万kWにする。

　農村のエネルギー建設を強化する。国家重要科学技術研究事業を速やかに実施して、エネルギー産業の科学技術水準を高め、エネルギー設備の自主イノベーションを推進する。エネルギー産業の標準体系を完備し、省エネと資源の総合利用に取り組む。エネルギー関連立法を加速し、政策研究と宣伝を強化する。エネルギー情勢のモニタリングと分析を強化する。

　（中国経済網 1月7日）