2010年の中国の化学工業生産高は5.23兆元に達し、米国を抜いて一挙に世界首位になった。

　中国石油化学工業聯合会情報市場部の祝副主任によると、2010年の中国の石油化学産業の総生産高は8.88兆元、前年比34％増となり、現行の為替レートで1兆ドルの大台に乗った。石油化学産業のうち化学工業の生産高は5兆元の大台に乗って、前年比32.6％増の5.23兆元となった。現行の為替レートで計算すると、7,700億ドルを突破し、米国の7,340億ドルを超えた。

　中国の石油化学産業の製品40種類余りの生産量は世界第1位または第2位。また、生産高のみならず、2010年の中国の石油化学産業のその他の経済指標も過去最高水準に達した。2010年の石油化学産業全体の固定資産投資は1.15兆元、前年比13.8％増、輸出入総額は4,587.81億ドル、40.3％増となった。また、主営業収入は7.86兆元、35.1％増、資産総計は6.75兆元、18.1％増。特に産業の収益はこの3年低迷が続いていたのが、2010年1〜11月の利益総額は6,308.9億元、前年比50％の増益となり、全国の一定規模以上の工業利益総額の16.3％を占めた。

　2011年も中国の石油化学産業は比較的急速な成長の勢いを維持し、全産業の生産高は10兆元の大台に乗り、利益総額は8,400億元前後、主営業収入は10.4兆元前後になるだろう。

　（中国石化新聞網 1月28日）