中国科学院天津工業生物技術研究所からの情報によると、微藻類バイオエネルギー分野では初の国家重点基礎研究発展計画（「973」計画）事業が始動した。2015年に研究事業が終了する頃には、微藻類による製油のコスト問題が打開される見込み。

　微藻類は種類が多く、繁殖が速い上に、太陽光や二酸化炭素を栄養源として急速に生長し、体内に大量の油脂を合成する。バイオディーゼルの生産にとって新たな油脂資源となる。

　今回の研究プロジェクトは「微藻類エネルギー大規模生産の科学的基礎」というテーマ。微藻類エネルギーの大規模生産のコア技術で打開を図ることを目標に、藻類の品種の選定から微藻類エネルギー大規模生産の鍵となる科学問題を研究する。中国国内の多数の機関からなる共同組織が、「エネルギー微藻類の採収・油脂抽出及びバイオディーゼル生産の原理並びに方法」など6つのシリーズの研究テーマに取り組む。

　（中国石油報 2月25日）