国土資源分の汪民副部長は4月23日、中国にはCO2地下貯留の良好な地質条件とポテンシャルを備えており、地下貯留技術の開発はCO2削減にとって意義が大きいと表明した。

　汪民副部長によると、中国の政府と企業はすでに関連研究やモデル事業に大量の資金と人材を投入しており、貴重なノウハウや初歩的な技術装備を獲得している。国土資源部は関係企業と協力して、CO2地下貯留モデルプロジェクトを始動した。企業もCO2地下貯留技術の開発と応用を強化している。大慶油田や勝利油田はCO2による石油採収率向上の現場実験を展開した。中聯煤層気公司もCO2による炭層ガス採収率向上実験を実施している。神華集団はCO2回収貯留モデルプロジェクトを始動した。いずれも良好な成果を上げている。

　国土資源部は今後5年間、次の4つの側面からCO2地下貯留の調査とモデル事業を継続する。

　(1) CO2地下貯留のポテンシャル評価。
　(2) CO2地下貯留プロジェクトの目標区の選定とCO2地下貯留計画の策定。
　(3) CO2地下貯留モデルプロジェクトの継続とCO2地下貯留の調査と評価及び技術方法体系の整備。
　(4) CO2地下貯留シミュレーション実験や野外実験場、モデル事業を通したCO2地下貯留の科学技術研究の展開と中国の気候変動研究の水準及び自主イノベーション能力の向上。

　（中国石油新聞中心 4月25日）