広西チワン族自治区の石油化学産業が急成長している。今年2月、広西チワン族自治区は中国石油天然ガス(PetroChina)並びに中国石油化工(SINOPEC)と戦略協力協定に調印し、第12次５ヵ年規画に両社が広西に建設する重要事業を確定した。PetroChinaは500億元投じて、高硫黄原油処理プラント、欽州製油所第2期、欽州2,000万m3原油備蓄庫、石油製品パイプライン、欽州LNGターミナル、西気東輸広西ブロックなどの重要プロジェクトを建設する。SINOPECも300億元超を投じて、北海製油所移転改造プロジェクト、鉄山港320万m3商業原油備蓄、鉄山港製油化学一貫プラント、石油製品パイプライン、広西LNGプロジェクトなどの建設を進める。

　広西自治区には、石油加工、化学、化学肥料、無機化学原料、プラスチック、添加剤、塗料及び顔料、ゴム製品、化学工業用機械などを一体にした、あらゆる分野が揃っている化学工業体系がすでに形成されている。2010年の原油処理能力は1,200万トンに達し、石油化学産業の生産高は912億元を超えて、前年比68％増となった。

　広西自治区発展改革委員会筋によると、これまで西南地区に大型製油所がなかったのが、第11次５ヵ年規画期に到ってPetroChinaの欽州1,000万トン製油所が完成した。広西自治区は引き続き、製油化学一体化の要請に従って、欽州石化パークと鉄山港石化パークの建設を重点的に推進し、エチレン、プロピレン、芳香族炭化水素等の石油化学事業を発展させ、全国的にも重要な石油化学基地を建設する。2015年には石油化学産業の売上高を2,000億元以上にするよう努力する。

　（中国新聞網 5月9日）