国家発展改革委員会(NDRC)は5日、中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工(SINOPEC)の関係者を集めて、石油製品値上げ後の需給状況を分析し、安定供給をより一層確保するための関連措置を提案した。

　国際石油価格の大幅な上昇が続く中、政府は、石油製品と原油と逆ザヤに起因する需給ギャップを回避して国内の石油製品の供給を確保するため、11月1日からガソリン、軽油及びジェット燃料油の価格を引き上げた。関連政策が打ち出されて以降、市場の反応は概ね好意的であり、逆ザヤの悪影響も軽減された。一方、CNPCとSINOPECは政府の要請に従って、生産の強化と市場への投入拡大を進め、石油製品の安定供給に大きな効果を上げた。今後は次のような措置が取られることになる。

　(1) 生産を合理的に配置し、石油製品の増産に努める。潜在製油能力の掘り起こしや石油製品収量の向上、製品構造の調整と高度化、特に軽油の増産などの措置を取る。

　(2) 多様なルートの活用、輸出の厳格な規制、国内供給量の増加などによって、軽油の供給を増やす。

　(3) 資源の統一的なバランスを取るよう計画を強化し、資源の投入を合理的に配置する。CNPCとSINOPEC傘下の販売企業は調達、輸送に全力を挙げ、実物出荷のペースを上げる。小売企業は入荷と販売のバランスを強化し、出荷、輸送を適切に統括し、速やかな配送やサービスステーションの在庫の合理的な配置を進める。在庫を掘り起こして、より多くの石油製品を市場に投入するよう努める。

　(4) 国定価格を厳格に適用し、市場秩序を維持する。値上げ後の市況、特にCNPCとSINOPECの2大企業系列内の経営状況に対する監視と分析を強化する。また、傘下の生産、販売企業に対する監督・検査を強化して、国定価格を厳格に適用する。違反行為は厳しく処分し、売り惜しみを禁止する。

　(5) 資源の探査・開発を強化し、石油・天然ガスの増産に努め、供給能力を増強する。

　（中国石化新聞網 11月7日）